フィリピン巡視船が係争地離れる=中国海警局が発表―南シナ海

【北京時事】中国海警局は15日、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海の南沙(英語名・スプラトリー)諸島のサビナ礁に停泊していた比側の巡視船が、同礁を離れたと発表した。巡視船は4月から停泊していた。
発表によると、比側の巡視船は14日午後、サビナ礁を離れたという。海警局は「巡視船は5カ月近く不法に停泊し、その間、中国側は法に基づく措置を執った」と主張。今後も「領土と海洋権益を断固として守る」と強調した。
サビナ礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内に位置する。だが、中国が領有権を主張して威圧的行動を強めており、付近で両国公船の衝突が相次いでいる。

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