ヒズボラ支持者に発砲、5人死亡=爆発調査めぐり衝突―レバノン

【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートで14日、昨年8月に起きた大爆発の調査をめぐり、担当判事の解任を求めるイスラム教シーア派組織ヒズボラ支持者らのデモに何者かが発砲し、衝突に発展した。現地の赤十字によると、5人が死亡、30人が負傷した。犠牲者は全員シーア派住民とみられる。
現場からの映像では、機関銃や手投げ弾とみられる銃声や爆発音が絶え間なく続き、多くの建物から煙が一帯にまん延。街頭に展開した兵士や装甲車が、屋外に出て来た市民を避難誘導するなど物々しい雰囲気となった。
ヒズボラは「建物の上から何者かに狙撃された」と主張。故意に暴力を誘発して国家を混乱に陥れようとする試みだとして、確執があるキリスト教勢力を批判した。
レバノンは18の宗派が混在する「モザイク国家」。報道によると、デモ隊への発砲は、ヒズボラの強い影響力などに不満を抱くキリスト教徒が多く住む地域から行われたとされる。衝突が激化すれば、宗派間の対立が一段と深まり、政情不安が深刻化する恐れもある。ミカティ首相は平静を呼び掛け、扇動されないよう促した。

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