ハリス氏、トランプ氏の「女性守りたい」発言を非難




【フェニックス(米国)AFP=時事】米大統領選の民主党候補カマラ・ハリス副大統領は10月31日、共和党候補ドナルド・トランプ前大統領が女性に関する「非常に侮辱的」な発言をしたと非難し、争点の一つである人工妊娠中絶に改めて焦点を当てた。≪写真は米大統領選の民主党候補カマラ・ハリス副大統領≫
トランプ氏は前日の集会で「私はこの国の女性を守りたい。女性たちがそれを望むかどうかにかかわらず」と発言した。
この発言について、ハリス氏はネバダ州フェニックスでの選挙集会で「すべての人に対して侮辱的だ」と非難した。
また、トランプ氏について「女性が自分の体について決定する権利や権限を持つべきだとは考えていない」と批判。トランプ氏は2016年の大統領選の際、「中絶をした女性は『罰せられるべき』と言った人物だ」と非難した。
現在、保守派が多数を占める米最高裁が2022年、女性の人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた判決を覆す判断を下して以降、リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利)は民主党にとっては結集のスローガンとなり、トランプ氏にとってはアキレス腱となっている。
今回の大統領選へ向けた世論調査では男女間で大きな差が見られ、ハリス氏は女性、トランプ氏は男性からより多くの支持を得ており、人工妊娠中絶をめぐる姿勢の違いが結果を左右する可能性がある。【翻訳編集AFPBBNews】

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