ドイツ社民党、ショルツ氏を首相候補に指名 来年2月の総選挙に向け
ドイツのショルツ首相が所属する国政与党の社会民主党(SPD)は25日の幹部会で、来年2月に見込まれる総選挙に向け、党の首相候補にショルツ氏を指名した。ただ、現在の世論調査では最大野党の「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」がリードしており、SPDは苦戦が予想されている。
ドイツでは、主要政党が「党の顔」となる首相候補を選んで総選挙に臨む。ショルツ氏は2期目をめざす意向を示していたが、政権支持率が低迷する中、SPD内では別の候補擁立を模索する「ショルツ降ろし」の動きが起き、国民の人気の高いピストリウス国防相を推す声が出ていた。しかし、ピストリウス氏は21日、首相候補選びをめぐる混乱が「党に打撃を与えている」として首相候補を固辞する考えを表明し、ショルツ氏でまとまった。
ショルツ氏は25日の記者会見で「前回(の総選挙)と同じように、我々は優位に立ち、最強の政党になりたい」と述べ、第1党を目標に掲げた。
11/26 07:00
朝日新聞社