米国への留学者数、インド人が最多に 大学院が人気、中国人を抜かす
人口が中国を抜いて世界一になったとされるインドで、米国への留学が人気を集めている。収入が高いIT企業への就職などを狙う若者が多く、米国の高等教育機関に通う留学生数は、インド人が中国人を抜いて最多になった。
米国務省などが18日に発表した最新の統計によると、2023年度に米国の大学や大学院などに在籍したインド人学生は33万1602人に上り、前年度から2割以上も増加。全留学生(112万6690人)のうち、3割近くを占める結果となった。
特徴的なのは、大学院生の多さだ。インドでは国内の学部を卒業後にいったん就職する学生が多く、数年後にスキルや役職、収入の向上を目指し、米国の大学院などを目指す傾向がある。
情報工学などの分野が人気で、大学院を卒業した後も米国に残り、就職する学生も少なくない。
10年以上にわたって最多だった中国人は27万7398人で、前年度からマイナス4・2%に。覇権を巡って米中が対立している影響も指摘される。
3番目以降は韓国(約4万3千人)、カナダ(約2万9千人)、台湾(約2万3千人)、ベトナム(約2万2千人)、ナイジェリア(約2万人)と続く。日本は13番目の1万3959人で、前年度から2095人の減少だった。(ニューデリー=石原孝)
11/23 15:00
朝日新聞社