台湾の頼清徳総統、太平洋地域3カ国を訪問へ 初外遊、米国を経由か
台湾総統府は22日、頼清徳(ライチントー)総統が11月30日~12月6日、マーシャル諸島、ツバル、パラオの太平洋地域3カ国を訪問すると発表した。5月の就任後、初めての外遊となる。米国を経由するとみられるが、総統府は「計画中で明らかにできない」としている。
中国による経済支援などを背景にした外交攻勢により、台湾が外交関係を結ぶ国は現在、計12カ国まで減少している。中国は2022年に太平洋地域のソロモン諸島と安保協定を結ぶなど、戦略的に重要な太平洋地域の国々との関係強化を図ってきた。頼氏は台湾が外交関係を維持する3カ国を訪問し、つなぎとめをはかる狙いだ。
今回の外遊では、米国のハワイやグアムを経由するとの観測がある。来年1月にトランプ政権が発足するのを前に、頼氏がどのような人物と接触するかも焦点だ。(台北=高田正幸)
11/22 13:40
朝日新聞社