ブラジルのボルソナーロ前大統領を立件、選挙後にクーデター未遂容疑

サンパウロで2024年2月、演説するボルソナーロ前大統領=AP

 ブラジル連邦警察は21日、2022年の大統領選で敗れた後にクーデターを企てたとして、ボルソナーロ前大統領をクーデター未遂容疑などで立件した。「ブラジルのトランプ」と呼ばれたボルソナーロ氏は、在職中から根拠なく選挙制度の不正を主張していた。ブラジルで大統領自らが民主主義の結果を軽視し、強硬手段で権力維持を図ったとして立件されるのは前代未聞だ。

 ボルソナーロ政権の国防相や法相、ボルソナーロ氏が所属する自由党の党首、ブラジル情報庁元長官や軍高官ら36人も立件された。連邦警察は容疑者らが「ボルソナーロ氏の権力を維持するために組織的に行動した」としている。ボルソナーロ氏もクーデター計画を認識していた証拠があるという。

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