司法副長官にトランプ裁判で弁護人務めたブランチ氏 側近の登用続く

2024年5月30日、米ニューヨークの刑事裁判所で発言するトランプ前大統領(左)の隣に立つトッド・ブランチ弁護士=ロイター

 米国のトランプ次期大統領は14日、新政権の司法副長官に、トランプ氏が起訴された複数の事件で弁護人を務めたトッド・ブランチ氏を指名した。トランプ氏が有罪評決を受けた法廷で弁護団を率いた人物が一転して、連邦検察を率いる司法省のナンバー2に就くことになる。

 前日には、トランプ氏の腹心であるマット・ゲーツ下院議員を司法長官に指名したばかり。司法を担う要職に「側近」を登用する人事が続いている。トランプ氏は「トッドは優秀な弁護士で、長く破綻(はたん)していた司法制度を修復してくれるだろう」と声明を出した。

 トランプ氏は今年5月、元不倫相手への「口止め料」支払いを隠そうと業務文書を偽造した事件で有罪評決を受けた。この事件で、トランプ氏の主任弁護人を務めたのがブランチ氏だ。法廷では被告人席で隣に座り、トランプ氏に助言してきた。

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