米風刺サイトが陰謀論サイトを買収 「偽情報ではなく、ユーモアを」

米国の風刺ニュースサイト「ザ・オニオン」の印刷版=AP

 米国の風刺ニュースサイト「ザ・オニオン」は14日、銃乱射事件などをめぐって陰謀論などを広めてきたサイト「インフォウォーズ」を買収したと発表した。今後は「利益目的の偽情報」ではなく「善のためのユーモア」を拡散し、銃規制に取り組む団体のメッセージも発信していくという。

 インフォウォーズを運営するアレックス・ジョーンズ氏は、2012年12月にコネティカット州の小学校で26人が殺害された銃乱射事件について「我々の銃を没収するために演じられた」などと主張し、子どもを亡くした親も「役者が演じていた」と発言してきた。

 これに対し、事件の遺族が訴訟を起こし、ジョーンズ氏やインフォウォーズの経営会社に対し計14億ドル(約2200億円)の賠償命令を得たため、ジョーンズ氏が自己破産を申請していた。この過程で、裁判所が債権回収のためにインフォウォーズの競売などを認め、事件の遺族からも支援を受けたザ・オニオンによる買収が決まったという。

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