ロシアの誘導爆弾攻撃続くウクライナ ハルキウで2人死亡35人負傷

ウクライナ北東部ハルキウで2024年10月30日、ロシアによる攻撃で破壊された集合住宅=AP

 ウクライナ北東部ハルキウ州の地元当局によると、同州の州都ハルキウで30日夜、9階建て集合住宅がロシア軍の誘導爆弾による攻撃を受けた。ウクライナ非常事態庁は、少なくとも住民2人が死亡、35人が負傷したとしている。

 シネフボウ同州知事のSNS投稿などによると、死者のうち1人は12歳の少年で、がれきの中から救出されたが、死亡が確認された。ほかにも15歳の少年を含む住民数人が破壊された建物の中に取り残されているとみられ、犠牲者の数は増える可能性がある。

 ウクライナ第2の都市ハルキウはロシアとの国境から約30キロ。ロシアは今春から、ロシア領空を飛ぶ爆撃機からの誘導爆弾や地上からの短距離弾道ミサイルなどでハルキウ攻撃を続けている。28日夜から29日早朝にかけても、新型の誘導爆弾や無人機で攻撃して住宅を破壊、4人が死亡した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は支援国に、長距離射程の兵器の提供や提供兵器によるロシア領内への攻撃を認めることを求めている。30日の攻撃を受けてSNSに投稿し、「パートナーらの決断の遅れは、その一つひとつが何十、何百ものロシアの爆弾に等しい。我々はともに可能なすべての力を使ってロシアを止めなければならない」と訴えた。

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