イスラエル軍、シンワル氏殺害時の「新映像」公開　遠くから建物破壊

　イスラエル軍の作戦で殺害されたイスラム組織ハマスの最高幹部シンワル政治局長について、軍は19日、殺害時の状況を撮影したとする新たな映像をSNSで公開した。シンワル氏がいたとされる建物を、遠くから攻撃して破壊する様子が映っている。

　イスラエル軍によると、シンワル氏は16日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファでの戦闘で殺害された。軍が翌17日に公開した映像は、ドローン（無人機）が建物の内部に侵入してシンワル氏とされる男性がいすに座っているのを映し出し、それに気づいた男性がドローンに向けて棒のようなものを投げる場面で終わっていた。

　イスラエル軍が今回公開した映像では、シンワル氏とみられる男性が複数の子どもや女性と相前後し、荷物を持ってトンネルの中を進む様子も映っている。軍は、ハマスがイスラエルに大規模な越境攻撃を仕掛ける前日の昨年10月6日、シンワル氏が家族を地下トンネル内に退避させたときの様子だと主張している。（佐藤達弥、鈴木峻）