タンクローリー横転、燃料が爆発　 ナイジェリアで140人死亡

　ナイジェリア北部で15日夜、横転したタンクローリーから流れ出した燃料が爆発し、少なくとも140人が死亡した。AP通信などが地元当局の話として伝えた。住民らが漏れ出した燃料を集めていたところ、大規模な爆発が起きたという。

　報道によると、現場は同国北部の中心都市カノに近い村で、ほかに数十人が負傷したとみられる。地元警察は米CNNに、車が横転したあと「側溝に燃料が流れ出した。住民らが急いで燃料をすくい集めていた」と説明したという。

　ナイジェリアは世界有数の産油国だが、国内での石油の精製がままならず、大部分を輸入に頼る。ロイター通信によると、10月には国営の石油会社が燃料価格を15%値上げした。電力供給が不安定で、国民の多くが燃料を使う発電機を利用しており、燃料価格の高騰も深刻な問題となっている。（今泉奏）