イスラエル軍戦車、国連施設に強制侵入 発煙弾か15人皮膚炎症など

レバノン南部で2024年10月11日、イスラエルとの国境近くを走行する国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の車両=ロイター

 イスラエルとレバノンの国境を監視する国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)は13日、イスラエル軍の戦車2両がレバノン南部のUNIFIL施設の正門を壊し、強制的に侵入したと発表した。UNIFILが抗議した後に戦車は撤収したが、「衝撃的な違反行為の説明をイスラエル軍に求めた」としている。

 発表などによると、戦車が侵入したのは現地時間の13日午前4時半ごろ。約45分後に戦車は撤収したが、同6時40分ごろに、施設の100メートル北で発煙弾とみられる弾丸が数発発射された。煙が施設内に入り、15人のUNIFIL要員が皮膚の炎症などを訴えた。

 発表でUNIFILは「国連施設への侵入は国際法などに対する明白な違反だ」と訴えている。前日12日には、イスラエル軍がUNIFILの後方支援要員の通行を阻止する出来事もあったとしている。

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