英保守党、新党首最終候補はともに「強硬派」 さらに右傾化進むか

英保守党の党大会のイベントで話すケミ・ベーデノック議員=2024年9月30日、バーミンガム、藤原学思撮影

 英保守党の新しい党首の候補として、ケミ・ベーデノック前ビジネス・通商相(44)と、ロバート・ジェンリック元移民担当相(42)が残った。党所属の下院議員が9日、3人の候補から2人に絞った。新党首は十数万人の党員投票によって決まり、来月2日に発表される。

 保守党は伝統的に「中道右派」に位置づけられるが、2人はその中でも「右派」「強硬派」といわれる。どちらが新党首になっても、今後は「中道左派」の与党・労働党との違いがより際立つことになる。

 保守党は7月の総選挙で歴史的大敗を喫し、スナク党首(前首相)が辞任を表明。計6人が新党首に名乗りを上げた。今月9日までに党所属の下院議員(121人)による投票が4回行われた。

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