トランプ氏の妻メラニア氏、中絶容認表明　共和党の大勢と異なり注目

　米共和党の大統領候補、トランプ前大統領（78）の妻メラニア氏（54）は3日、人工妊娠中絶の権利を容認する立場を示すビデオを公開した。メラニア氏の発言がどの程度、大統領選に影響するかは不明だが、中絶反対派が多い共和党の立場とは一線を画するもので、注目を集めている。

　メラニア氏は3日朝、X（旧ツイッター）に白黒の動画を投稿し、その中で「すべての女性が生まれながらにして持つ個人の自由という基本的な権利には妥協の余地はない」と語った。

　今月8日にメラニア氏の回顧録が出版される予定。英紙ガーディアンが報じた、本の一部によると、メラニア氏は「女性が自分の信念に基づき、政府からのいかなる介入や圧力からも解放され、子どもを持つかどうかを決定する自主性を保証することは必須だ」と記し、中絶を受ける権利を重視する立場を明確に表明している。

　メラニア氏が政治的見解を公言することはほとんどない。トランプ氏の選挙運動にもほぼ加わっていない状況で、選挙の重要争点について意見表明したのは異例だ。