日米韓、年内に首脳会談を開催 3カ国連携の新たな仕組みも調整へ

2024年9月23日、米ニューヨークで会談する(左から)上川陽子外相、ブリンケン米国務長官、韓国の趙兌烈外相=AP

 上川陽子外相、ブリンケン米国務長官、韓国の趙兌烈(チョテヨル)外相は23日、国連総会に合わせ米ニューヨークで会談し、年内に日米韓の首脳会談を開くことで合意した。日米韓3カ国の連携のための新たな仕組みづくりに向け、調整を進めることでも一致した。

 米国務省によると、3氏は日米韓3カ国の協力が引き続き進むように「制度化」する決意を確認した。11月に米大統領選が迫るなか、バイデン政権下で進展した日米韓の協力が次期米政権でも途絶えないようにする狙いがある。

 会談では、北朝鮮とロシアが軍事協力を深めている問題について緊密に連携する必要性を確認した。台湾海峡の平和と安定を維持する重要性も強調した。

 日本政府によると、会談は約30分だった。ブリンケン、趙両氏は、中国南部・広東省深圳市の日本人学校に通う10歳の男児が襲われて死亡した事件について、見舞いの言葉を伝えたという。(ワシントン=清宮涼)

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