コモロの大統領が刃物で襲われる 命に別条なし 独裁政治に批判も

コモロのアザリ大統領=ロイター

 アフリカ東部の島国コモロの首都モロニ近郊で13日、アザリ大統領が刃物によって襲われた。ロイター通信などが報じた。政府の報道官は、アザリ氏は軽傷で、事件の後に自宅に戻ったと語ったという。

 報道によると、アザリ氏は13日午後2時ごろ、モロニ近郊で地元の首長の葬儀中にナイフで襲撃された。地元の情報筋は、容疑者は20代の元警官だという。動機は明らかになっていない。

 コモロは、昨年のアフリカ連合(AU)議長国を務めた。広島で開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、アザリ氏はAU代表として参加し、岸田文雄首相とも会談した。現在、大統領として4期目を迎えているが、国内では長期の独裁政治に対する批判も高まっている。(ヨハネスブルク=今泉奏)

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