トランプ氏、次回の討論会を拒否 「勝利」宣言も、世論の評価は低調

2024年9月10日、米フィラデルフィアで大統領選に向けた討論会に参加した共和党のトランプ前大統領=AP

 米共和党のトランプ前大統領(78)は12日、大統領選に向けた次回のテレビ討論会に応じない考えを示した。民主党のハリス副大統領(59)は、再び討論会を開くことが「有権者への義務だ」と実施を求めている。

 大統領選に向けては通常、2~3回のテレビ討論会が事前に実施されることが多い。だが今回、トランプ氏とハリス氏の間では、10日に実施された討論が最初で最後となる可能性が出てきた。

 トランプ氏はSNSに「敗者が最初に口にするのは『再戦を望む』という言葉だ。世論調査によれば、火曜日の夜、民主党の急進左派候補であるカマラ・ハリスとの討論会で私が勝利したことは明らかで、彼女はすぐに2度目の討論会を要求した」と投稿。バイデン大統領との1回目も含めて、過去2回の討論会で議論し尽くしたとして、「3回目の討論会はない」と断言した。

 一方、ハリス氏は12日、ノースカロライナ州での選挙集会で「有権者に対して、私たちはもう一度討論会をする義務を負っていると思う」と述べ、再度の討論会を呼びかけた。

■世論調査では「ハリス氏勝利」が53%

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