宗教儀式で転倒事故、121人死亡 死者の大半が女性 インド北部

インド北部ウッタルプラデシュ州で2024年7月2日、宗教儀式の際に転倒事故があり、病院に搬送される負傷した少年ら=ロイター

 インド北部ウッタルプラデシュ州の町で2日、ヒンドゥー教の儀式に参加していた信者が相次いで転倒、地元メディアは121人が死亡したと報じた。犠牲者の多くは女性で、子どもも含まれている。儀式の終わりかけに人々が出口に集中した可能性があるという。多数が病院に運び込まれていて死傷者が増える恐れがある。

 地元メディアや現地からの映像によると、儀式には約25万人の信者が訪れ、十分な広さのない場所に集まっていた。

 人口が世界一と言われるインドでは、群衆事故がたびたび起きている。地元メディアによると、2013年には中部マディヤプラデシュ州のヒンドゥー教寺院の付近で転倒者が相次ぎ、115人が死亡。西部マハラシュトラ州では05年、宗教儀式のためのココナツの水分で滑りやすくなった階段での転倒で340人以上の信者が死亡する事故があった。(ニューデリー=石原孝)

ジャンルで探す