マドリード発のスペイン機、乱気流で30人負傷 ブラジルに緊急着陸

大西洋上空で乱気流に遭い、ブラジル北東部ナタウに1日、緊急着陸した「エア・ヨーロッパ」の機体=ロイター

 スペインの航空会社「エア・ヨーロッパ」は1日、マドリードから南米ウルグアイの首都モンテビデオに向かっていた航空機が、強い乱気流に巻き込まれてブラジルに緊急着陸したと発表した。地元当局は乗客30人が負傷したと伝えた。

 エア・ヨーロッパによると、1日午前0時ごろにマドリードを発ったUX45便は、出発から約7時間半後に大西洋上空で乱気流に遭遇。午前2時半ごろ(いずれも現地時間)に、ブラジル北東部ナタウの空港に緊急着陸した。機体はボーイング787―9で、乗客325人が乗っていた。

 ナタウの保健当局は30人が負傷し病院に運ばれたと明らかにした。命に別条はないとみられる。X(旧ツイッター)上では乗客が撮影したとみられる機内の天井パネルが損傷した動画が投稿されていた。

 今年5月には、ロンドン発シンガポール行きのシンガポール航空機が乱気流に見舞われてタイの空港に緊急着陸し、英国籍の男性(73)が死亡。その5日後には、カタール航空のボーイング787―9がトルコ上空で乱気流に巻き込まれ、乗客6人と乗員6人がけがをする事故があった。(サンパウロ=軽部理人)

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