W杯開催のカタール、移民労働者らへの人権侵害 欧州議会が非難決議

カタール・ドーハで22日、「カタールを愛している」と書かれたサインを清掃する作業員=AP

 サッカーのワールドカップ(W杯)の開催国カタールをめぐり、欧州連合(EU)の欧州議会は24日、移民労働者や性的少数者(LGBTQなど)の人権が守られていないことなどを非難する決議を採択した。

 決議は、W杯開催に際して建設部門を中心に数千人の移民労働者が死亡したと指摘。カタール政府と国際サッカー連盟(FIFA)に対し、労働者とその家族に補償をするよう求めた。

 カタールでのW杯開催決定では、プロセスの透明性と責任あるリスク評価を欠いたとして、「世界のサッカーのイメージと品位を著しく損ねた」と批判した。

 ドイツやフランス、イタリア、スペインといった大規模な国内リーグを持つEU諸国に対し、FIFAの抜本的な改革に向けて圧力をかけるよう要請した。

 カタールのW杯招致をめぐっては、投票権を持つFIFA理事らへの豪華接待などの疑惑が浮上。人口の約9割を占める外国人労働者への非人道的な扱いについても、国際人権団体などから批判を浴びている。(ブリュッセル=玉川透)

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