ロシア温室ガス、2060年までに「実質ゼロ」…プーチン氏「宣言でなく実行する」

プーチン大統領

 【モスクワ=田村雄】ロシアのプーチン大統領は13日、モスクワでのエネルギー関連の国際会議で、ロシアの温室効果ガス排出を2060年までに「実質ゼロ」にする方針を示した。国別の温室効果ガス排出量が世界で4番目に多いロシアが実質ゼロの目標の達成期限を明示したのは初めて。

 ロシアは経済を石油や天然ガスなど化石燃料の輸出に依存しており、国際社会からは、気候変動への取り組みに後ろ向きだと見られてきた。プーチン氏は「宣言でなく、実行する」と述べ、今月末に英国で始まる気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を前に、疑念の払拭(ふっしょく)を図った形だ。

 また、欧州の天然ガスの価格高騰を巡り、プーチン氏は、欧州向けのガス供給を「既に15%増やしている」と主張。記録的な高値の責任はロシアにないと強調した。

 一方、プーチン氏は国内の独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長へのノーベル平和賞授賞が決まったことに初めて言及した。プーチン氏は、記者が弾圧される事例は「ロシア以外でもある」と述べ、正当性を主張した。ロシアではこれまで他の独立系メディアが、「米欧のスパイ」を意味する「外国の代理人」に指定されてきたが、プーチン氏は、ムラトフ氏の受賞自体は指定理由にはならないとの認識を示した。

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