「禁断の音楽」聴きまくった美女2人組を吊し上げの刑

韓国軍合同参謀本部は18日、北朝鮮が同日午前7時44分(日本時間同)ごろ、平壌近郊から短距離弾道ミサイルとみられる複数発を日本海上へ発射したと発表した。日本の防衛省によると弾道ミサイルは計3発で、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したとみられる。

北朝鮮の弾道ミサイル発射は1月14日以来だが、現在行われている米韓合同軍事演習に対するけん制ならば、さらに発射が続く可能性がある。

一方、国内では相変わらず、市民への締め付けを強めている。咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、最近ではこんな事件があった。

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金策(キムチェク)市にある城津(ソンジン)製鋼所の電話交換手として働くAさんは、地元でも評判の美人だ。彼女は昨年末、市の糧政事業所の幹部である父親Bさんの誕生日に家に同僚のCさんを呼んで誕生日パーティを開いた。父親Bさんとも仲の良いCさんとは韓流ドラマ、映画、K-POPの大ファンで、ご禁制の韓流を共に楽しめるほどの信頼関係を築いていた。

オーディオから大音量でK-POPを流し、夕方から午後11時まで踊り倒した。その場には町内に引っ越してきたばかりのDさんもいた。心底楽しんだ彼女は、帰宅後に夫のEさんに「南朝鮮(韓国)の音楽には南朝鮮ならではの郷愁を感じるわ」と話した。ところが、これが問題の発端になったのだ。

Eさんは金策市安全部(警察署)に勤める安全員(警察官)で、上司からは成果を出すうにプレッシャーをかけられていた。また、早く昇進したいという気持ちもあった。そこでEさんは、上官にこの話を持ち込んだ。

Aさん、Bさん、Cさんはすぐに逮捕され、2カ月にわたって予審(起訴前の証拠固めの段階)を受けた。激しい拷問を受けたことは想像に難くない。

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そして旧正月(2月10日)を過ぎてから、製鋼所の文化会館で数千人とも数万人とも言われる全従業員が集められた上で、公開思想闘争会議が開かれた。つまりは「吊し上げ」だ。手錠をかけられうなだれたまま舞台にあげられた3人は、様々な人からかわるがわる激しい批判を受けた。

結局、Aさんは首謀者として3年の労働教化刑(懲役刑)、Cさんには労働鍛錬刑(半年以下の懲役)の判決が下された。一方、父親のBさんは、娘へのしつけを怠ったとして、糧政事務所幹部の職を解かれる処分を受けた。

全従業員の前で辱めを受け続けて刑務所に入れられたAさんだが、これでも比較的軽い処分で済まされたと言えよう。人権侵害の温床で、命を落とす人が相次ぐ北朝鮮の刑務所だが、父親がカネをかき集めてワイロとして渡せば、即時釈放も充分考えられる程度のものだ。

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