ホテルのペットボトルから神経剤検出 露反体制派の暗殺未遂

 【モスクワ=小野田雄一】ロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏=ドイツの病院に入院中=が旧ソ連の開発した神経剤「ノビチョク」系の毒物で一時意識不明の重体となった事件で、ナワリヌイ氏の支援団体は17日、事件前にナワリヌイ氏が宿泊していた西シベリア・トムスクのホテルの部屋に置かれていた水のペットボトルからノビチョクが検出されたと発表した。ナワリヌイ氏のインスタグラムに投稿した。
 投稿によると、ナワリヌイ氏が倒れた後、中毒を疑った支援団体職員らがホテルを訪問。同氏が宿泊した部屋の備品を回収し、ドイツ側に提供した。独研究機関での検査の結果、備品としておかれていた水のペットボトルからノビチョクが検出された。備品回収の様子を撮影した動画も公開した。
 支援団体はこれまでトムスクの空港で飲んだ茶に毒が盛られた可能性があるとしてきたが、「空港に行く前にホテルで毒が盛られたと分かった」としている。
 ナワリヌイ氏は8月20日、今月13日に行われた露統一地方選の選挙運動のためにトムスクを訪問。その後、モスクワに戻る旅客機内で倒れ、露病院への収容を経てドイツの病院に移送された。露病院は「毒物の痕跡はなかった」と発表したが、独政府は今月2日、同氏にノビチョク系の毒物が使われたとする分析結果を公表。露政権は事件への関与を否定する一方、「事件だという証拠がない」として捜査に消極的な姿勢を示している。

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