米司法省がベネズエラ大統領を異例の起訴 麻薬流入非難

 米司法省は26日、ベネズエラの反米左翼マドゥロ大統領と側近らを国際的な麻薬密売などの罪で起訴したと発表した。麻薬組織を指揮し、隣国コロンビアから米国に大量の麻薬を流入させたと非難。トランプ政権はマドゥロ政権の正統性を認めていないが、米当局が外国の現職大統領を起訴するのは異例だ。
 米メディアでは今回の起訴が再選を狙うトランプ大統領に有利に働くとの見方が出ている。
 バー司法長官は記者会見で「ベネズエラ国民が困窮している時に麻薬マネーで私腹を肥やし、米国にコカインをあふれさせた」と批判し、身柄拘束に向け「全ての選択肢」を模索すると述べた。国務省はマドゥロ氏の拘束につながる情報提供に最大1500万ドル(約16億円)、政権や軍の幹部についての情報にそれぞれ最大1千万ドルの懸賞金を出すと発表した。
 一方、ベネズエラ政府は「人類が激しい感染症と闘っている時に、トランプ政権がベネズエラの国民と民主的体制に偽りの非難に基づく新たな攻撃を仕掛けたことに抗議する」と声明を出した。(共同)

ジャンルで探す