ブッシュ元米大統領の国葬 息子ブッシュ氏「最高の父親」と声つまらせ

 【ワシントン=黒瀬悦成】11月30日に94歳で死去した米国の第41代大統領ジョージ・H・W・ブッシュ氏の国葬が5日、ワシントン市内のワシントン大聖堂で行われた。長男のジョージ・W・ブッシュ元大統領が弔辞を読み、同氏を「息子や娘が望みうる最高の父親だった」とたたえ、声を詰まらせて涙を浮かべた。
 息子ブッシュ氏は亡き父について「大統領とは、米国民に誠実に奉仕し、勇敢に率い、心からの愛で行動すべきであることを示してくれた」と指摘。「あなたの礼儀正しさ、率直さ、親切な心は永遠に私たちとともにある」としのんだ。
 ブッシュ氏と親交があったカナダのマルルーニー元首相も弔辞で、冷戦の平和的終結と東西ドイツ統一の実現で同氏が果たした役割を称賛し、「ブッシュ氏が在任当時、世界各国の元首は皆、威厳を持ち意思が固く勇敢な紳士である正真正銘の指導者と付き合っているのだと感じていた」と振り返った。
 国葬にはトランプ大統領夫妻と歴代大統領経験者のカーター、クリントン、オバマ各夫妻が参列した。
 2016年大統領選で共和党候補指名を争った次男のジェフ・ブッシュ氏を攻撃するなどしてブッシュ一族と対立してきたトランプ氏は弔辞を読まなかったが、国葬の直前にツイッターに「これは葬儀ではない。長く際だった人生を送った偉大な人物を祝う日だ。(死去が)惜しまれる!」と投稿した。
 ブッシュ氏の遺体は国葬に先立ち3~5日に連邦議会議事堂に安置され、弔問に訪れた多数の一般市民らが長蛇の列をつくった。遺体は国葬後、大統領専用機で地元の南部テキサス州のヒューストンに運ばれ、6日の地元での葬儀を経て、州内のジョージ・H・W・ブッシュ大統領図書館の敷地で、今年4月に亡くなったバーバラ夫人の隣に埋葬される。

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