チェコ大統領選決選へ 親露現職と親EU対決

 【ベルリン=宮下日出男】チェコ大統領選の第1回投票が12、13日行われ、開票の結果、再選を目指す現職のミロシュ・ゼマン大統領(73)が得票率38.56%で首位、チェコ科学アカデミー元総裁のイジー・ドラホシュ氏(68)が26.60%で2位となり、両氏が26、27日の決選投票を争うことになった。
 ゼマン氏は近年、欧州連合(EU)への反発を強めており、ロシアや中国に傾斜する言動で物議を醸す一方、ドラホシュ氏はEUとの良好な関係を重視。決選は「親露」対「親EU」の構図となり、「反ゼマン票」が集まれば、ドラホシュ氏にも勝算があるとされる。
 同国では「チェコのトランプ」と称されるバビシュ首相が少数与党で政権を発足させたばかりだが、16日の信任投票は否決される見通し。ゼマン氏はバビシュ氏を再任命する意向だが、大統領選で負ければ、その動向にも影響する可能性がある。バビシュ氏はゼマン氏支持を表明している。
 チェコでは首相が行政の実権を握るが、大統領は首相の任命権などを持ち、任期は5年。第1回投票で誰も過半数を得票できなければ、上位2人が決選投票を争う仕組みで、今回は9人が出馬した。

ジャンルで探す