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【歴史戦】米サンフランシスコ市議会、慰安婦像寄贈受け入れ決議 大阪市長「非常に残念」 姉妹都市関係解消へ

米サンフランシスコ市の慰安婦像の問題について取材に応じる大阪市の吉村洋文市長(右)と大阪府の松井一郎知事(中央)=15日午後、パリ(牛島要平撮影)

 【ロサンゼルス=住井亨介、パリ=牛島要平】大阪市の姉妹都市、米カリフォルニア州サンフランシスコ市に設置されている慰安婦像と碑文をめぐり、市議会は14日、像と碑文の寄贈を受け入れる決議案を全会一致で可決した。エドウィン・M・リー市長が議会側からの通知を受けて10日以内に拒否権を発動しない限り、自動的に寄贈は受け入れられる。すでに設置スペースは寄贈されて市有地となっており、今回の受け入れにより像と碑文は完全に公共物化される公算が大きくなった。
 決議案可決を受け、パリ滞在中の吉村洋文大阪市長は記者団に対し、「非常に残念。今日(15日)付で、残念ということと、拒否権行使を求める手紙を送った。(期限の)24日まで対応を待ちたい」と述べ、正式に公共物化された場合、姉妹都市関係の解消に踏み切る意向を示した。
 可決されたのは、像と碑文のほか最低20年間のメンテナンス費用として約20万8千ドル(約2340万円)が、像設置を主導した中国系米国人らの団体から市側に寄贈される決議案。像と碑文が設置されたスペースは私有地だったが、先月、市側に寄贈され、米公有地での設置としては同州グレンデール市、ジョージア州ブルックヘブン市の公園に続き3例目となっていた。