EU首脳、戦略分野の米中依存低下を提唱へ=草案文書

欧州連合(EU)首脳が来週の首脳会議で、執行機関である欧州委員会に対し、中国や米国などに過度に依存している戦略的に重要な分野を洗い出した上で、依存低下に向けた方法を提案するよう要請することが分かった。ブリュッセルの欧州委員会で昨年4月撮影(2020年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)首脳が来週の首脳会議で、執行機関である欧州委員会に対し、中国や米国などに過度に依存している戦略的に重要な分野を洗い出した上で、依存低下に向けた方法を提案するよう要請することが分かった。

EUでは、新型コロナウイルス感染拡大を受け医薬品原料などの中国依存度が高いことが明るみに出たほか、次世代電池技術やクラウド技術などで米国に遅れを取っているとの懸念も増大している。

ロイターが入手した24─25日にブリュッセルで開かれる首脳会議の総括文書の草案によると、EU首脳は欧州の産業の世界的な競争力と自立性の向上を提唱。

次世代電池の開発を支援する「欧州バッテリー同盟」や「欧州クリーン水素アライアンス」などを注力するプロジェクトとするほか、素材、マイクロプロセッサ、通信ネットワーク、低炭素産業、産業用クラウド・プラットフォームなどの分野の新たなアライアンスの立ち上げを呼び掛ける。

このほか、欧州の復興に向け向こう7年間にわたり利用が可能になる1兆8000億ユーロの予算について、「かなりの部分」をスーパーコンピューター、量子コンピューター、ブロックチェーン技術、人間中心の人工知能(AI)、マイクロプロセッサ、次世代通信規格「5G」ネットワーク、サイバーセキュリティーなどの分野に振り向けるよう提唱する。

欧州委のフォンデアライエン委員長は16日、ハイテク分野で主導権を握るため、総額7500億ユーロの新型コロナウイルス復興基金の20%をデジタル事業に投資する方針を表明した。

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