中国、カナダ人に死刑判決 麻薬密輸の差し戻し審

 1月14日、中国で麻薬密輸罪に問われたカナダ人男性、ロバート・ロイド・シェレンバーグ被告の差し戻し審で、遼寧省大連市の中級人民法院(写真)は死刑を言い渡した(2019年 ロイター/CHINA STRINGER NETWORK)

[北京/オタワ 14日 ロイター] - 中国で麻薬密輸罪に問われたカナダ人男性、ロバート・ロイド・シェレンバーグ被告の差し戻し審で、遼寧省大連市の中級人民法院(地裁)は14日、死刑を言い渡した。被告は今後10日以内に上訴することができる。

これに先立ち、高級人民法院(高裁)は昨年末、一審判決の懲役15年は不当に軽いとして地裁に差し戻していた。

カナダのトルドー首相は記者団に対し「中国が恣意的に死刑の適用を選んだことはカナダや国際社会全体にとって重大な懸念である」と語った。

カナダで中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が米国の要請で12月初めに逮捕された後、中国ではカナダ国籍の2人が身柄を拘束されており、両国関係は緊張している。今回の判決を受けて関係がさらに悪化する可能性もある。

中国の国営テレビによると、シェレンバーグ被告は地裁の審理で、旅行客として中国を訪問中にぬれぎぬを着せられたと主張。同被告の弁護士はロイターに、死刑判決に対して控訴する公算が大きいと述べた。被告は判決後10日以内に控訴することが可能。

中国政府は国内の死刑執行数を機密事項として公表していないが、国際人権団体は年間2000人程度に上ると推定している。

拘束されたカナダ人の元外交官マイケル・コブリグ氏とビジネスマンのマイケル・スパバ氏については、中国の盧沙野・駐カナダ大使は前週、新聞記事で、「中国の自己防衛」だったとの見方を示したが、詳細には踏み込んでいない。

トルドー首相はコブリグ氏には一定の外交特権があるとの見解を示したが、中国側はこれを否定。中国外務省の報道官は、トルドー氏は「笑いものにならないよう」外交関係に関するウィーン条約を「真剣に勉強する」必要があると批判した。

トルドー氏は、コブリグ氏の扱いや中国の恣意的な司法の運用に関し、中国政府との対話に引き続き断固たる態度で臨む考えを示した。

*内容を追加しました。

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