北朝鮮の金正恩委員長、核抑止力高める新政策

北朝鮮の金正恩委員長。地元メディアによれば、核戦争抑止力を高めるための新たな政策を示した/Getty Images

 北朝鮮の朝鮮中央通信は24日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が同党の中央軍事委員会に出席し、核戦争抑止力を高めるための新たな政策を示したと報じた。

 金委員長の公の場での動静が報じられたのは、今月初旬に化学肥料工場の完工式への出席以来、初めて。それまでは公務に関する報道がなく国際社会で健康不安説も流れていた。

 朝鮮中央通信は、金氏が示したとされる新たな政策の詳細には触れなかった。ただ、中央軍事委員会では人民軍の火力攻撃の能力を大幅に強化する重要な手段が取り上げられたと報道。戦略部隊を高度の警戒態勢に置く活動も議題になったとした。

 また、金委員長は7項目の命令に署名したとも伝えた。これら命令には軍指揮系統の再組織化や昇格人事などが含まれるとした。中央軍事委は、軍や軍全体による政治活動における一連の欠点を見直すなどし、克服し大胆な改善をもたらす方法論も議論したとした。

 北朝鮮は今年初期、ミサイル試射の活動を拡大。3月下旬には日本海へ種類が不明の飛翔(ひしょう)体も撃ち込んでいた。1カ月内に6度目となる発射だった。

 北朝鮮の非核化をめぐる米朝交渉は停滞している。金委員長はこれを受け今年の新年の辞で北朝鮮は核抑止力を向上させ、主要な兵器実験への自主的な抑制はもはやしないと宣言していた。

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