エリウド・キプチョゲ、非公認ながらマラソン史上初の2時間切り

 男子マラソンのエリウド・キプチョゲ(34)=ケニア=が12日、オーストリア首都ウィーンの公園で史上初となる2時間突破に挑戦し、1時間59分40秒を記録した。

 今回のレースは非公式。キプチョゲは走り終えた後に「私は最も幸せな男だ」とコメントし、「人間に限界はない」との思いが多くの人に伝わってほしいと言い添えた。

 キプチョゲは前半の21キロを59分35秒で走り、記録更新を視界に捉えた。

 キプチョゲは2年前、イタリアのモンツァで初めて2時間切りに挑んだものの、25秒及ばなかった。この時は米ナイキのプロジェクトの一環だった。今回は石油化学企業イネオスの支援を受け、「1:59チャレンジ」と題した挑戦に臨んだ。

 見事に快挙達成となったが、世界記録にはカウントされない。国際陸上競技連盟(IAAF)への公式認定申請も出していないという。

 レースでは先導車の後ろを走り、30人のペースメーカーの助けを借りた。

 キプチョゲはレース前、人工的な条件に批判があることは承知しているとし、「あらゆる人の考えを尊重する」と語っていた。

 そのうえで、1:59チャレンジはベルリンマラソンのようなレースとは違うとも指摘。「ベルリンでの目標は走って世界記録を更新すること」「ウィーンでの主眼は走って歴史を作ることだ。人類で初めて月に行くようなもの」と話した。

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