クルド人は「第2次大戦で米国助けず」 トランプ氏、攻撃容認を説明

トルコによるクルド人勢力への攻撃を事実上認めた判断についてトランプ氏が説明/Win McNamee/Getty Images

 トランプ米大統領は9日、トルコによるシリアのクルド人勢力への攻撃を事実上容認した判断について、クルド人が第2次世界大戦で米国と共闘しなかったためだなどと述べた。

 トランプ氏はホワイトハウスで記者団の取材に応じ、クルド人との同盟関係の重要性を否定。「彼らは第2次大戦で我々を支援しなかった。例えばノルマンディーで我々を助けてくれなかった」と述べた。

 トルコは同日、シリア北東部からクルド人勢力を排除する目的で軍事作戦を開始した。連邦議会では反発が強まり、クルド人や安全保障上の国益、地域の安定、「イラク・シリア・ イスラム国(ISIS)」との戦いにリスクが及ぶ事態を懸念する声が与野党双方から出ている。

 トランプ氏は6日、クルド人戦闘員に対する攻撃をエルドアン大統領に容認したとみられる発言をしていた。クルド人戦闘員は「シリア民主軍」の一部を構成しており、ISISとの戦いで数千人が命を落とした。

 トルコ軍機がクルド人の拠点を攻撃する中、シリア国内のCNN取材班は、大規模爆発による煙が立ち上る様子を報じた。女性や子どもを含む民間人は徒歩で避難し、中には車いすを押す人の姿もあった。多くはトラックの後部にすし詰めになって避難した。

 下院共和党ナンバー3のチェイニー議員は9日、「シリアからの報道には不快感を覚える」とツイートした。

 ルビオ上院議員は「クルド人は米政権の要請を受け、シリアでの対ISIS作戦において主要な地上部隊の役割を果たしていた」と指摘。そのうえで、政権は「エルドアン大統領と取引してクルド人排除を容認した。我々の名声や国益への損害は計り知れず、長年にわたり影響が残るだろう」と述べた。

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