インドネシア森林火災、マレーシアとシンガポールの大気汚染も深刻化

 インドネシアで大規模な森林火災が発生し、濃い煙が近隣諸国にまで広がっている。マレーシア政府は10日、国民に50万枚のマスクを配布した。

 CNNインドネシアによると、森林火災はインドネシアのスマトラ島とカリマンタン島で数週間にわたって燃え続け、これまでに93万ヘクタールが焼失した。住民は数百人が避難、9000人以上が出動して消火作業に当たっている。

 この影響でシンガポールとマレーシアでも煙が立ち込めた状態が続き、大気汚染が健康に有害なレベルにまで悪化した。

 出火原因は農家の焼き畑だったと伝えられている。ブラジルのアマゾン地域で起きた火災も焼き畑が原因だった。

 現地からの報道によると、マレーシア国家災害対策局は10日、サラワク州に50万枚のマスクを配布した。同州では大気汚染指数(API)が急激に悪化し、10日には州内の学校409校が休校になっていた。

 マレーシアの16州のうち11州では、過去24時間のAPIが健康に悪いとされる101~200を記録した。最悪だったパハン州ロンピン地区では、極めて健康に悪いとされる232を観測した。

 シンガポールのAPIは10日、ピーク時で151に達し、健康に悪い状態が終日続いた。

 これと比較すると、11日のAPIは米ニューヨーク市で7、英ロンドンで24、大気汚染で悪名高い北京でさえも「良好」の50だった。

 マレーシアの首都クアラルンプールで10日に撮影された写真には、同市の名所、ペトロナスツインタワーが煙にかすんだ様子が写っている。地元メディアによると、住民の多くはマスクを着け、外出を控えていた。

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