GoogleがiOS向けのGoogleアプリにウェブページ上で勝手にリンクを挿入する新機能を導入
iOS版のGoogleアプリに、ウェブページ上の文言に勝手にリンクを挿入する「Page Annotation(ページアノテーション)」という新機能が導入されました。Googleはこの機能により、ユーザーがページを離れることなく詳細情報を見つけられるとしていますが、「ユーザーがもともと見ていたウェブページから離脱しやすくなるのではないか」とも懸念されています。
New way to get more info when using the Google app on iOS - Google Search Community
https://support.google.com/websearch/thread/308719098/page-annotation-in-google-app-browser-for-ios
Google iOS App Page Annotation (Opt Out)
https://www.seroundtable.com/google-ios-app-page-annotation-38451.html
Google app for iOS now injects links back to Search on websites
https://9to5google.com/2024/11/25/google-ios-app-link-annotations-search/
Google is inserting search links into webpages in the Google App now - The Verge
https://www.theverge.com/2024/11/25/24305922/google-app-ios-inserting-search-links-websites
Googleの検索サポートチームは2024年11月19日、iOS版のGoogleアプリに新しい機能を導入したと発表しました。「ページアノテーション」と呼ばれる新機能は、Googleアプリでウェブページを表示した際、特定のワードにGoogle ナレッジグラフから抽出した情報を表示するリンクを挿入するというものです。
以下の画像を見ると、左側のウェブページにある「Osaka Castle(大阪城)」という単語にリンクが挿入されているのがわかります。ユーザーがリンクをタップするとアプリトレイが開き、ナレッジグラフの情報を見ることができます。
Googleの検索サポートチームは、「この新しいエクスペリエンスにより、ユーザーは人物・場所・物事についての追加のコンテキストを、ウェブサイトを離れずに素早く入手することができます。閲覧が終わったら、スワイプして簡単にアプリトレイを閉じ、開始したページに戻ることが可能です」と述べています。
しかし、ページアノテーションで表示されるアプリトレイは検索結果ページにつながっているため、リンクをタップしたユーザーがそのままウェブページを離れてしまうのではないかとも懸念されています。
テクノロジー系メディアのSERoundtableは、「Googleは今、あなたのウェブサイトにいるユーザーを検索に誘導しています。彼らはおそらく、二度とあなたのウェブサイトに戻る方法を見つけられないでしょう」と述べました。
なお、記事作成時点のGoogleの日本語版アプリでは、ページアノテーション機能の存在が確認できませんでした。
Googleはウェブサイトの所有者に向けて、ページアノテーションをオプトアウトする方法も提供しています。オプトアウトの要求は以下のGoogleフォームから可能ですが、ページアノテーションが無効化されるには最大30日かかるとのことです。
Opt out from Page Annotation in Google App browser for iOS
https://docs.google.com/forms/d/1h9I0TbN-H_1e85CqXYb1ng7rQfg2ijfODc1sBxPBd08/
11/27 16:00
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