ビットコインが8万9000ドルを突破して史上最高値を更新、次期トランプ政権への期待などで
時価総額が最大の仮想通貨であるビットコインの価格が、2024年11月5日のアメリカ大統領選挙以来約30%上昇し、11月12日の早朝には8万9599ドル(約1377万円)をつけて史上最高値を更新したことが報じられました。背景には、2025年1月に大統領に就任するドナルド・トランプ氏の仮想通貨政策への期待感があるとされています。
Bitcoin (BTC) Record Lifts Crypto Market Value Past Pandemic-Era Peak - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-11-11/bitcoin-btc-record-lifts-crypto-market-value-past-pandemic-era-peak
Bitcoin Price Sets Another Record as Post-Election Rally Continues - The New York Times
https://www.nytimes.com/2024/11/11/business/dealbook/bitcoin-price-record-high.html
MicroStrategy Announces BTC and ATM Activity; Raised $2.03 billion; Purchased 27,200 BTC; Now Holds 279,420 BTC with BTC Yield of 26.4% YTD | Business Wire
https://www.businesswire.com/news/home/20241111351255/en/
A positive path forward - a16z crypto
https://a16zcrypto.com/posts/article/a-positive-path-forward/
海外メディアのBloombergによると、ビットコインの価格は2024年11月12日の早朝に史上最高値の8万9599ドルを記録したとのこと。記事作成時点でも8万9000ドル(約1369万円)代を超える高値を維持しています。
by TradingView
トランプ氏は、ビットコインを含む仮想通貨に前向きな政策を掲げており、党を挙げて議会への圧力を強めています。その他の公約には、アメリカの戦力的なビットコイン備蓄の創設や、国内のビットコインマイニングの促進などが含まれます。
オーストラリアの金融業者・Pepperstoneの調査責任者のクリス・ウェストン氏はメモの中で「ビットコインは『ビーストモード』にあります。手をこまねいているトレーダーにとっての問題は、この熱狂的な動きを追いかける余地がまだ残されているのか、あるいは少し価格が落ち着いて衝動的なトレンドの熱が冷めるのを待つべきなのかということです」と述べました。
第2次トランプ政権の企業優遇政策への期待を受けて、株式市場も「トランプトレード」と呼ばれる好況を迎えており、 S&P500は年初来約26%上昇して一時6000ポイントの大台に乗り上げたほか、ダウ工業株30種平均も4万4293ドル(約681万円)で取引を終え、いずれも最高値を更新しています。
仮想通貨企業も強気の姿勢を強めており、企業としては最大のビットコイン保有者であるMicroStrategyは2024年11月11日に、約20億3000万ドル(約3100億円)を調達してビットコインを2万7200BTC購入したことを発表しました。
2024年11月10日時点におけるMicroStrategyとその子会社のビットコイン保有数は約27万9420BTCで、手数料等を含めた総購入価格は約119億ドル(約1兆8315億円)、平均購入価格は1BTC当たり約4万2692ドル(約657万円)とのこと。同社のビットコインの利回りは年初来26.4%で、1BTCを8万9000ドルとして計算すると利回りはトータルで約108%となります。
仮想通貨スタートアップに投資を行うベンチャーキャピタルファンド・a16z cryptoは今後の仮想通貨市場について、「アメリカ政府がイノベーションを促進し、進歩を加速し、アメリカで暗号通貨エコシステムが繁栄することを可能してくれることについて、私たちは非常に楽観的です」とコメントしました。
11/12 11:16
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