Amazonが荷物配送先の建物内まで配達員をナビゲートするスマートグラスを開発中
Amazonが「荷物配送の改善策」として、ドライバーを配送先の建物内まで案内するスマートグラスの開発を進めていることをロイターが報じています。ただし、開発プロジェクトには問題が山積みで、ただちに完成するようなものではないとのことです。
Exclusive: Amazon developing driver eyeglasses to shave seconds off deliveries, sources say | Reuters
https://www.reuters.com/technology/amazon-developing-driver-eyeglasses-shave-seconds-off-deliveries-sources-say-2024-11-11/
Amazon Explores Smart Glasses for Delivery Drivers | PCMag
https://www.pcmag.com/news/amazon-explores-smart-glasses-for-delivery-drivers
ロイターによると、匿名の関係者5名から、Amazonが配達員向けのスマートグラス、コードネーム「Amelia(アメリア)」を開発しているという情報が得られたとのこと。
Ameliaは「ラストワンマイル」のさらなる改善のために開発されているもので、配達員を音声や矢印によるターンバイターンナビゲーションによって、配送先の目の前まで誘導するもの。敷地の入口がどこにあるか、エレベーターはどのあたりにあるのか、配達員にほえかかるような攻撃的な番犬はいるかといった情報を盛り込むことで、配達にかかる時間を秒単位で節約できる見込みです。
完成すれば配達員の大きな助けとなりそうですが、1日8時間のシフトに耐えつつ、着用していても疲れないような軽さにするためのバッテリーの開発に難航しているとのこと。
また、ナビゲーションに用いるための情報、たとえば配達車両を止めるときに邪魔になる縁石はないか、公道なのか私道なのかといったデータの収集にも時間がかかるとみられています。
このほか、配達員の中にはメガネを着用している人もいるため、全員がAmeliaを着用できるわけではない可能性も指摘されているとのこと。
関係者も完成には数年かかる可能性があると考えていて、費用の問題や、想定通りに動作しないような問題が発生したときには、計画の延期や放棄も十分ありえるとのことです。
なお、ニュースサイトのPCMagに対して、Amazonの広報担当者は「我々は、ドライバーにとって安全で優れた配送サービスを実現するため、継続的に改良を重ねています。その他の点についてはお答えしていません」とコメントしています。
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