インドが2025年1月からPCの輸入を制限する計画との報道、中国依存からの脱却と外国企業への対抗が狙い

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インドが2025年1月からPC、ノートPC、タブレットの輸入を制限するとの公算であると、ロイターが報じました。背景には、国外の大企業をけん制し、輸入の大部分を供給する中国への依存度を減らす意図があるとされています。
India plans laptop import curbs to boost local manufacturing, sources say | Reuters
https://www.reuters.com/technology/india-plans-laptop-import-curbs-boost-local-manufacturing-sources-say-2024-10-18/
India plans import curbs on PC parts and laptops — an initiative to encourage domestic manufacturing and reduce dependency on countries like China | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/laptops/india-plans-import-curbs-on-pc-parts-and-laptops-an-initiative-to-encourage-domestic-manufacturing-and-reduce-dependency-on-countries-like-china
ロイターは2024年10月17日、「インドが2025年1月からPCの輸入を制限すると予想されていると、事情を直接知る政府筋2人が明らかにしました」と報道しました。これは、Appleのような海外企業に圧力をかけ、国内産業を発達させるための措置だとのことです。
現行制度では、輸入業者はオンラインでの自動登録を行うだけで何台でも自由にノートPCを国内に持ち込むことが可能になっており、インドの電子情報技術省(MeitY)は事前承認を得ることを義務付ける新しい輸入認可制度に取り組んでいるとされています。

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インドは、2023年8月にも同様の制度の導入を打ち出していましたが、業界からの反対やアメリカ政府からの批判を受けて撤回。それ以来、2024年中に期限が切れる予定の時限措置で輸入の監視を行っていました。
インド政府は、輸入規制に対応するのに十分な時間を業界に与えたと考えており、2024年10月中にも各方面との調整を始めると、関係筋のひとりは述べました。また、輸入制限を開始する時期にはこだわっておらず、必要なら措置の実施を数カ月遅らせる可能性もあると、関係筋は話しています。
インドのPC業界はHP、DELL、Apple、Lenovo、Samsungなどの外国企業によって支配されており、需要のうち3分の2が輸入品で、その大部分は中国からのものだというのが現状です。また、コンサルタント企業・Mordor Intelligenceの調べによると、ノートPCを含むインドのITハードウェア市場200億ドル(約3兆円)のうち、国内生産は50億ドル(約7500億円)にとどまっているとのことです。
サイバー攻撃やデータ侵害の懸念が高まる中、インド政府は長らく「信頼できる電子機器や通信機器の供給元」の必要性を強調しており、ナレンドラ・モディ首相は2022年に「インドはサーバーなどの通信技術に関する外国への依存を減らすべき」と述べていました。

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by COP26
IT機器の外国依存を是正するため、インド政府は約20億1000万ドル(約3000億円)規模の連邦補助金により国内製造を助成していますが、完全な自給自足の実現にはまだ時間がかかる見通しです。
政府の協議に参加しているというある業界関係者は、ロイターに「輸入制限はインドの国内生産能力に基づいて調整されるべきです」と話しました。
ロイターによると、インドは2025年4月から国内のすべての監視カメラと防犯カメラ、いわゆるCCTVカメラに「必須のセキュリティパラメーター」に関するテストを義務付けて、国内のセキュリティカメラの認証要件を強化する予定とのことです。

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