老舗メディアプレイヤー「Winamp」のリポジトリが炎上の末に削除される


1997年に登場した老舗メディアプレーヤー「Winamp」のソースコードが2024年10月、GitHub上から削除されました。Winampのソースコードをめぐっては、2024年9月に公開された際に「フォークの作成を禁止」するなどの条項が盛り込まれるなど、ライセンスの問題が指摘されていました。
Winamp owner deletes 'Open Source' repository after a bumpy month on GitHub | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/tech-industry/winamp-owner-deletes-open-source-repository-after-a-bumpy-month-on-github


Winamp deletes entire GitHub source code repo after a rocky few weeks - Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2024/10/winamp-really-whips-open-source-coders-into-frenzy-with-its-source-release/
1997年にリリースされたWimampは、mp3の興隆とともに多くのユーザーからの支持を集めたものの、2013年に開発終了を発表。しかし、2014年にインターネットラジオサービス「Radionomy」に買収され、2022年には新たなバージョンがリリースされています。
Winampのバージョン5.9リリース候補版が4年の開発期間を経て公式にリリースされる - GIGAZINE

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そんなWinampは2024年9月24日、GitHub上でソースコードを公開しました。公開に際してWimampは「コミュニティ全体が開発に参加できるようにします。これは、世界中の開発者が専門知識、アイデア、情熱を寄せて、この象徴的なソフトウェアの進化に貢献できる、グローバルなコラボレーションへの招待です」と述べていました。
Winampのソースコードは「Winamp Collaborative License (WCL)」という独自のライセンスで公開されており、ライセンスには「a free, copyleft license」との文言が記載されていました。しかし、実際のライセンスの文面ではフォークの作成や再配布を禁じることが明記されていただけでなく、GitHubの「リポジトリを公開すると他のユーザーがフォークするライセンスを付与したことになる」利用規約との競合や、GitHubの標準的なワークフロー「リポジトリをフォークして変更を加え、プルリクエストを送信する」という動作ができなくなるなどの問題を抱えていることが指摘されていました。
老舗メディアプレイヤー「Winamp」のソースコードが公開されるがライセンスに難あり - GIGAZINE

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Winampのソースコードに関するライセンスには多くの批判が集まっていました。さらに、WinampのリポジトリにはMicrosoftやIntelのプロプライエタリなソースコードが見つかっていたことも報告されています。Winampはこれらのコードを公開する権限を持っておらず、大きなライセンス問題に発展する可能性が指摘されています。
そして2024年10月、WinampのオーナーであるLlama GroupはGitHub上からWinampに関するリポジトリをすべて削除しました。記事作成時点でWinampのGitHubページを閲覧すると「This organization has no public repositories.(この組織には公開リポジトリはありません)」と表示されます。


なお、記事作成時点でLlama GroupはWinampのリポジトリの削除についてコメントしていません。

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