中国がFoxconnのiPhone工場で働く従業員を拘束していると台湾当局が発表

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by iphonedigital
Appleの主力製品であるiPhoneの製造を受託していることで知られるのが、台湾のFoxconnです。Foxconnは生産拠点を中国に構えているのですが、工場で働く台湾人従業員4人が地元当局に拘束されたと、台湾当局が発表しました。
China Detains Employees at Apple iPhone Factory Run by Foxconn - WSJ
https://www.wsj.com/world/china/china-detains-employees-at-apple-iphone-factory-run-by-foxconn-c5f38f6d


Four Taiwanese employees at Chinese facilities that make products for Apple have been detained by local authorities, Taiwanese officials said, the latest example of corporate detentions that have hurt business confidence.@joyuwang https://t.co/GeGV3fqwkohttps://t.co/GeGV3fqwko— Jonathan Cheng (@JChengWSJ) October 10, 2024

China detained four Taiwanese employees at huge iPhone plant
https://9to5mac.com/2024/10/10/china-has-detained-four-employees-from-the-worlds-largest-iphone-plant/
台湾で対中関係を管理する大陸委員会によると、中国の鄭州市にあるFoxconnの工場で働く台湾人従業員4人が、地元当局により拘束されたそうです。台湾人従業員は「背信行為に類似した罪で告発されている」ため拘束された模様。ただし、記事作成時点では告発内容は正確には特定できなかったそうです。
鄭州市にあるFoxconnの工場はiPhoneのサプライチェーンにおいて中心的な役割を担っているため、同地域は「iPhoneシティ」と呼ばれています。iPhoneシティでは、2022年に中国政府による新型コロナウイルスの感染拡大防止策に不満を抱くFoxconnの従業員が大規模な抗議デモを実施。これにより2022年に発売されたiPhone 14 Proの生産台数が600万台近く減少するなど、製造を委託するAppleにとっても見逃せない問題となりました。
中国のiPhone工場での大規模デモで従業員と当局が衝突 - GIGAZINE


大陸委員会はFoxconnが従業員の行動に関するいかなる経済的損失も被っていないと言及していますが、Foxconnはウォール・ストリート・ジャーナルからのコメント要請に応じていません。
大陸委員会は中国当局による疑惑は奇怪なものであるとして、「不適切な拘留は中国に対する投資家の信頼を著しく損なう可能性がある」と述べました。さらに、中国当局に対して今回の件について迅速かつ透明性のある調査を行うことを求めています。
大陸委員会は2024年6月に中国への渡航警戒レベルを引き上げ、台湾人に対して不要不急の中国への渡航を避けるよう通知しました。大陸委員会は中国政府の国家安全保障法の厳格化により、台湾国民が不法に拘留されたり尋問されたりする事態が発生していると言及しています。

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中国政府は2024年6月に台湾独立を目指す「頑固な分離主義者」を処罰する新しい指針を公表したばかりです。この指針では、「台湾独立派」に対して、最高刑は死刑とする内容が盛り込まれています。この新指針が発表されてから数カ月後に中国当局がFoxconnの台湾人従業員を拘束したため、大陸委員会は「新方針は中国で働く台湾人を危険にさらしている」と批判しました。
台湾の対中交渉窓口機関である海峡交流基金会はFoxconnおよび拘束された台湾人の家族と面会・支援していると発表しています。
ウォール・ストリート・ジャーナルは鄭州市の地元警察やAppleにコメントを求めていますが、記事作成時点では返答は得られていません。

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中国政府は海外からの投資を奨励したいとしており、上海市政府は2024年8月に最も差し迫った経済的課題として「フルーツチェーンの空洞化」を挙げています。「フルーツチェーンの空洞化」とは、Appleが製造拠点の一部をインドやベトナムといった中国以外の国に移転していることを指します。
一方で、中国に拠点を構える海外企業は、近年中国政府による従業員の拘束に懸念を示しています。日本の大手製薬会社であるアステラス製薬の男性社員は、2023年3月に拘束され、2024年8月に起訴されています。オーストラリア人ジャーナリストのチェン・レイ氏は、2020年8月に拘束され、2023年10月に解放されるまで3年以上にわたって拘束されていました。
なお、イギリスとアメリカの情報機関は人民解放軍が創立100周年を迎える2027年に台湾への侵攻を始めるリスクがあると警告しています。

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