AndroidタブレットがPC風に使えるようになる「デスクトップウインドウ」機能のテストがスタート


Androidタブレットでユーザーが複数のアプリを同時に実行したり、アプリのウインドウのサイズを変更したりと、まるでPCのような操作が可能になる「デスクトップウインドウ」機能の開発者向けプレビューテストが始まったことがわかりました。
Android Developers Blog: Developer Preview: Desktop windowing on Android Tablets
https://android-developers.googleblog.com/2024/09/developer-preview-desktop-windowing-on-android-tablets.html
「デスクトップウインドウ」機能のイメージはこんな感じ。タブレットの画面には通常、実行中のアプリが大きく表示されるものですが、このイメージ画像ではChromeやGmailなど複数のアプリを重ねて開いているのがわかります。


Android開発者向けブログの情報によると、「デスクトップウインドウ」は画面上部中央に表示されるウインドウハンドルを引き下げてUIにドロップすることで利用できるようになるとのこと。一度デスクトップスペースを有効化すると、無効化するまでは新しく起動するアプリもウインドウ形式で表示されるようになります。
「デスクトップウインドウ」の呼び出しは、ウインドウハンドルをタップして表示されるメニューや、キーボードショートカットでも可能です。
アクティブウインドウがすべて閉じられるか、ウインドウハンドルを選択した状態でアプリを画面上部へドラッグするとデスクトップウインドウは終了し、アプリが全画面表示になります。
「デスクトップウインドウ」が導入されると、アプリは「全画面表示」だけではなく好きな大きさで表示することができるようになり、縦向き・横向きも自由にサイズ変更できるようになります。「サイズ変更不可能」というアプリは、アスペクト比を維持しつつUIが拡大・縮小されるとのこと。
デスクトップウインドウによるアプリの最小ウインドウサイズは386dp×352dpです。
また、マルチタスクサポートによって複数アプリが同時に起動・表示できるようになるほか、同じアプリの複数のインスタンスを並べて表示することもできるようになります。すでに開いている文書を参照しつつ、新たな文書の作成を行うといった作業が可能です。
複数ウインドウを切り替えて操作するようになると、外付けのキーボードやマウスを使う機会が増加するはずということで、開発者はアプリケーションのショートカットキーを、API経由で公開できるようになります。
「デスクトップウインドウ」機能のテストはPixel TabletをAndroid 15 QPR1 Beta 2に更新することでただちに利用することが可能だとのことです。

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