Amazonが次世代Alexaの搭載AIにAnthropicのClaudeを起用か


AmazonがAIアシスタント「Alexa」を全面的に改修し、アップグレード版Alexa「Remarkable Alexa」として2024年10月にリリースすることが報じられています。このRemarkable Alexaには、AnthropicのAIモデルである「Claude」が使用される予定とのことです。
Ask Claude: Amazon turns to Anthropic's AI for Alexa revamp | Reuters
https://www.reuters.com/technology/artificial-intelligence/amazon-turns-anthropics-claude-alexa-ai-revamp-2024-08-30/


Amazon to Launch New AI-Powered Alexa Using Anthropic's Claude - MacRumors
https://www.macrumors.com/2024/08/30/amazon-launching-new-alexa-claude-ai/
Remarkable Alexaでは、AIが生成したニュースの概要の読み上げや顧客への買い物のアドバイス、「安全で節度のある」子ども向けチャットボットなどの機能が予想されているほか、食品の注文やメールの下書きなど、より複雑なリクエストを1つのプロンプトから実行できるとされています。
ロイター通信によると、Amazonは独自のAIモデルを開発してRemarkable Alexaに導入する予定であったものの、初期のバージョンでは迅速な応答が困難で、プロンプトを確認して返答するのに最大6~7秒を要したとのこと。開発が難航したAmazonは最終的にAnthropicのチャットAIであるClaudeを導入するとみられており、テストではAmazon独自のAIモデルよりも優れたパフォーマンスを発揮したそうです。


Amazonの広報担当者は「Amazonは、Alexaを動かすためにさまざまなテクノロジーを使用しています。機械学習モデルに関しては、Amazon独自のものも開発していますが、Amazon Titanや将来的なAmazon独自のAIモデル、パートナーシップ協定を結んでいる企業のAIモデルなど、さまざまなモデルを使用し、今後も使用を続けることで、お客様に最高のエクスペリエンスを提供します」と述べています。
なお、Amazonは2023年9月にAnthropicに対し最大40億ドル(約5800億円)規模の投資を実施することを発表しています。この投資がRemarkable AlexaへのClaudeの導入につながったのか、Anthropicに対してAmazonは追加で料金を支払うことになるのかなど、詳細は明らかにされていません。
AmazonがAWSのAI用アクセラレーター&チップ開発を進めるために最大40億ドルをOpenAIのライバル「Anthropic」に投資 - GIGAZINE

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Remarkable Alexaは2024年10月から、月額5ドル(約730円)~10ドル(約1460円)で提供されると予想されています。
Amazonが生成AIを用いたアップグレード版Alexa「Remarkable Alexa」を2024年10月にリリースする可能性 - GIGAZINE

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