Qualcommがハイエンド機能を取り込み性能向上&省電力を実現したミッドレンジ向けSoC「Snapdragon 7s Gen 3」発表


Qualcommがミッドレンジ端末向けのSoC「Snapdragon 7s Gen 3」を発表しました。今後数カ月でRealme、Samsung、シャープ、XiaomiなどからSnapdragon 7s Gen 3搭載端末が発表される見込みです。
Snapdragon 7s Gen 3 Brings Remarkable AI Experiences to More Affordable Smartphones | Qualcomm
https://www.qualcomm.com/news/releases/2024/08/-snapdragon-7s-gen-3-brings-remarkable-ai-experiences-to-more-af


Qualcomm debuts Snapdragon 7s Gen 3: A Mid-Tier Upgrade with High-End Flair | AndroidGuys
https://androidguys.com/news/qualcomm-debuts-snapdragon-7s-gen-3-a-mid-tier-upgrade-with-high-end-flair/
Snapdragon 7s Gen 3は4nmプロセスルールで製造されており、最大16GBのLP-DDR5メモリをサポート。
性能を前モデルの7s Gen 2と比べると、Qualcomm Kryo CPUがパフォーマンスを20%近く向上させた上に、電力効率も45%向上。また、Qualcomm Adreno GPUがゲームのパフォーマンスを最大で40%向上させ、AIエンジンがAIタスクを30%以上効率化します。SoC全体では12%の省電力を実現しています。
ゲームに関してはAdaptive Performance EngineやVariable Rate Shadingなどにより、スムーズな表現と詳細な表示が実現。そして将来に備えて、フルHD+の144HzディスプレイとVulkan 1.3 APIをサポートしているとのこと。
音の面では、Snapdragon Sound Technology Suiteが空間オーディオやQualcomm Aqstic Hi-Fi DACなどの機能により、クリアで高品質なオーディオの提供を実現しています。
また、Snapdragon 5G Modem-RFシステムが5Gの高速通信と幅広いネットワークサポートを実現し、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.4により、ワイヤレスパフォーマンスも向上しました。
このほか、Qualcomm Sensing Hub内のMicro NPUが改良されており、多言語翻訳やノイズキャンセリングといったAI機能でユーザーの操作性と効率を向上させます。
カメラ部分でも、Qualcomm Spectra Triple ISPが高速処理によって写真と動画の同時撮影をサポート。AI RemosaicやAI Video RetouchといったAIによって強化された機能により、写真や動画の品質が向上します。
すでにRealme、Samsung、シャープ、XiaomiなどがSnapdragon 7s Gen 3を搭載する準備を進めていて、順次発表される見通しとなっています。

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