メッセンジャーアプリ「Signal」へのアクセスをロシアが制限


ロシアの通信行政の監督官庁である連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(Roskomnadzor)が、メッセンジャーアプリ「Signal」へのアクセスを制限したことを明らかにしました。理由は「テロと過激派の活動を防ぐための法律の要件を満たしていない」とのことです。
Messenger Signal blocked in Russia for breaching legislation - Roskomnadzor
https://interfax.com/newsroom/top-stories/105001/


Russia blocks Signal for 'violating' anti-terrorism laws
https://www.bleepingcomputer.com/news/security/russia-blocks-signal-for-violating-anti-terrorism-laws/
ロシアの通信社であるInterfaxによると、Roskomnadzorは2024年8月9日(金)、テロと過激派活動を防止する法律要件への違反を問題として、ロシア国内から「Signal」へのアクセス制限を行ったとのこと。
Signalは機密性とセキュリティに重点を置いて開発されているメッセンジャーアプリですが、その高い機密性が問題視された形です。
ロシアでは2023年3月に、政府と州機関で海外のメッセージングアプリの使用が禁止されていますが、対象となったのはDiscord、Microsoft Team、Telegram、Threema、Viber、WhatsApp、WeChatで、Signalは含まれていませんでした。
外国産メッセージアプリの使用を禁じる法律がロシアで施行される - GIGAZINE


この動きに対して、Signalはブロックされた国でも使えるようにするための、検閲回避機能の利用を紹介しています。
Signal >> Blog >> Proxy Please: Help People Connect to Signal
https://signal.org/blog/proxy-please/
検閲回避機能を利用するには、アプリの「Settings」から「Privacy」、「Advanced」、「Censorship circumvention」と進めばOK。
また、Android版とiOS版の両方でTLSプロキシがサポートされており、安全にSignalをルーティングすることが可能です。
Proxy Support – Signal Support
https://support.signal.org/hc/en-us/articles/360056052052-Proxy-Support

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