Character.AIの共同創設者たちがGoogleへ移籍、GoogleはCharacter.AIの技術を使用するための非独占的契約に署名


AIチャットサービス「Character.AI」が、さらなる成長に向けてGoogleと非独占的契約を締結しました。これに伴い、共同創設者兼CEOのノーム・シャゼール氏やダニエル・デ・フレイタス氏、および研究チームの一部のメンバーがGoogleに移籍することになります。
Our Next Phase of Growth
https://blog.character.ai/our-next-phase-of-growth/


Character.AI CEO Noam Shazeer returns to Google | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/08/02/character-ai-ceo-noam-shazeer-returns-to-google/
Google inks deal with Character AI and nabs execs for DeepMind | VentureBeat
https://venturebeat.com/ai/google-strikes-licensing-deal-with-character-ai-and-poaches-top-executives-for-deepmind/
シャーゼル氏は2021年10月にGoogleを退職した後、自分自身や他のキャラクターのAIアバターを作成しチャットできるサービスであるCharacter.AIを創業しました。Character.AIでは、独自のAIモデルの構築や、AIアバターを作成するためのトレーニングなどが実施されていましたが、Character.AIが「ここ数年で状況が変化した」と述べるように、近年では、既製の学習済みAIモデルが広く使用できるようになっています。
Character.AIは「これらの状況の変化を考えると、サードパーティー製の大規模言語モデルを独自の大規模言語モデルと組み合わせて活用することが重要だと考えています。これにより、モデルのトレーニングや、拡大するユーザーベース向けの新しい製品体験の創出に、さらに多くのリソースを割くことができます」と述べています。


その一環としてCharacter.AIは自社の大規模言語モデル技術をGoogleにライセンス供与する契約を締結。Character.AIは「成長を続け、世界中のユーザー向けにパーソナライズされたAI製品の構築に集中するための資金を増やすためです」「これにより、私たちは大規模言語モデルのトレーニング後の機能に対してさらなる投資が可能となり、独自の大規模言語モデルまたはサードパーティー製の大規模言語モデルを柔軟に使用できます」と語りました。
Googleとの契約締結に伴い、シャーゼル氏やデ・フレイタス氏、およびCharacter.AIの一部研究チームもGoogleに移籍することになります。なお、Character.AIによると、在籍している従業員のほとんどはCharacter.AIに残り、最高法務責任者のドミニク・ペレラ氏が暫定的な最高経営責任者に就任するとのこと。
Googleに数年ぶりに復帰したシャーゼル氏は、人工知能子会社であるGoogle DeepMindに所属することになります。移籍に際してシャーゼル氏は「Google DeepMindチームの一員として働けることをとても楽しみにしています。私は、過去3年間でCharacter.AIで築き上げた全てのものを誇りに思っています。Googleとの非独占的なライセンス契約からの資金は、Character.AIにとって将来の成功につながるでしょう」と述べています。


また、Googleの広報担当者は「機械学習の卓越した研究者であるシャーゼル氏らが、Google DeepMindの研究チームに加わることをうれしく思います」と語りました。
そしてCharacter.AIは「Character.AIに命を吹き込んでくれたシャーゼル氏やデ・フレイタス氏、そして研究チームに心から感謝しています。彼らが貢献してくれたCharacter.AIをさらに発展できることを楽しみにしています」「私たちはCharacter.AIの未来に期待しており、革新的な新製品の開発を通じてユーザーにサービスを提供することをお約束します」と述べました。

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