Google ChromeがuBlock Originなど「Manifest V2」仕様の拡張機能に「使えなくなる」と警告表示を開始


拡張機能の仕様を「Manifest V2」から「Manifest V3」へ移行中のGoogle Chromeで、uBlock Originなどに代表されるManifest V2の拡張機能に対して「まもなく使えなくなる」という警告表示を始めたことがわかりました。
Google Chrome warns uBlock Origin may soon be disabled
https://www.bleepingcomputer.com/news/google/google-chrome-warns-ublock-origin-may-soon-be-disabled/


Googleは2020年に、Chromeの拡張機能の新方式である「Manifest V3」を発表。2024年6月までに、拡張機能の85%以上が「Manifest V3」に対応しています。
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「Manifest V3」への移行を進めるため、Googleは2024年6月から「Manifest V2」の段階的廃止作業を開始。2024年6月3日から、Beta、Dev、Canaryの各チャンネルで配信されるChromeで、「Manifest V2」の拡張機能をインストールしているユーザーに対して、インストールされた拡張機能がサポートされなくなることが通知されるようになっていました。
Googleが拡張機能仕様「Manifest V2」の段階的廃止を開始 - GIGAZINE


ニュースサイト・BleepingComputerによれば、Googleはさらに「Manifest V2」の拡張機能がインストールされている場合に、「まもなく使えなくなる」という警告とともに、代替拡張機能をChromeウェブストアで探すように促すメッセージの表示を開始したとのこと。
以下がBleepingComputerの示したスクリーンショット。


ただ、手元のChromeバージョン127.0.6533.89にuBlock Originをインストールして確認してみましたが、これといったメッセージは表示されませんでした。


また、Chromeウェブストアで試したところ、「uBlock Origin」で検索しても「uBlock Origin Lite」が先に表示される状態だったものの、「uBlock Origin」がまもなく使えなくなるような表示はありませんでした。
uBlock Origin - Chromeウェブストア
https://chromewebstore.google.com/detail/ublock-origin/cjpalhdlnbpafiamejdnhcphjbkeiagm


ちなみに、「uBlock Origin Lite」はManifest V3に対応していますが、uBlock Originとまったく同じ拡張機能というわけではないため、uBlock Originが使えなくなったからといって自動的に置き換えられることはなく、代替拡張機能はユーザーが自分でインストールする必要があります。
Frequently asked questions (FAQ) · uBlockOrigin/uBOL-home Wiki · GitHub
https://github.com/uBlockOrigin/uBOL-home/wiki/Frequently-asked-questions-(FAQ)

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