YouTubeの広告収益は86億6000万ドルで前年比13%増&Google Cloudの四半期収益は初の100億ドル突破、Googleの親会社Alphabetの2024年第2四半期決算報告で明らかに


Googleの親会社であるAlphabetが、2024年第2四半期(4~6月)の決算報告を発表しました。収益は全体的に前年比から右肩上がりで、特にYouTube部門の広告収益は前年比から13%増加し、Google Cloud部門は四半期収益として初めて100億ドル(約1兆5500億円)の大台を突破しました。
GOOG Exhibit 99.1 Q2 2024
(PDFファイル)https://abc.xyz/assets/19/e4/3dc1d4d6439c81206370167db1bd/2024q2-alphabet-earnings-release.pdf
Alphabet meets earnings expectations but misses on YouTube ad revenue
https://www.cnbc.com/2024/07/23/alphabet-set-to-report-q2-earnings-results-after-the-bell.html
Google had a massive quarter thanks to Search and AI - The Verge
https://www.theverge.com/2024/7/23/24204618/google-search-ai-q2-2024-earnings-results
2024年第2四半期終了時点での収益は847億4200万ドル(約13兆2000億円)で、前年比で13.5%増でした。営業利益は274億2500万ドル(約4兆2700億円)で、前年比で25.5%増。純利益は236億1900万ドル(約兆6800億円)で、前年比で28.6%の増加をみせました。なお、Googleの従業員数は前年比で1%減で、17万9582人となります。


各部門ごとに収益をまとめた表が以下。


Google検索やその他が前年比13.8%増の485億900万ドル(約7兆5300億円)、YouTubeの広告収益が前年比13.0%増の86億6300万ドル(約1兆3400億円)、Googleネットワークが前年比5.2%減の74億4400万ドル(約1兆1600億円)でした。Alphabetは、広告収入が昨年から増加しており、インフレと金利の上昇によってペースは鈍化しているものの、Googleの広告事業は引き続き成長していることをアピールしています。


経済メディアのCNBCは、YouTubeの広告収入は市場アナリストによる予想を下回ったと報じています。CNBCは「YouTubeは世界最大の動画プラットフォームだが、TikTokなどのソーシャル動画サイトとの競争が激化している」と分析しています。
また、Googleのサブスクリプション・プラットフォーム・デバイス関連は前年比14.4%増の93億1200万ドル(約1兆4500億円)でした。Googleは2024年8月のイベントでPixel 9とPixel 9 Pro Foldを発表するとみられており、2024年第3四半期はデバイス関連の売上が大きく伸びることが予想されます。
Google Cloudは103億4700万ドル(約1兆6100億円)で、前年比で28.8%増となりました。Google Cloudの四半期収益が100億ドルの大台を超えたのは今回が初めてのこと。スンダー・ピチャイCEOは「今四半期の好業績は、引き続きGoogle検索が強いことと、Google Cloudの勢いを浮き彫りにしています。当社はAIスタックのあらゆる層で革新を進めており、長年にわたるインフラのリーダーシップと研究チームは、テクノロジーが進化し多くの機会を追求する上で有利に働きます」とコメントしました。


Alphabetの「その他の事業(Other Bets)」は収益が前年比28.0%増の3億6500万ドル(約567億円)で、自動運転車を開発するWaymoなどのAI関連事業が含まれています。Alphabetの財務責任者であるルース・ポラット氏は、Waymoに50億ドル(約7770億円)の追加投資を複数年にわたって行うことを発表しました。

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