Adobeと競合するデザインツール「Affinity」のクリエイティブスイートが6カ月の無料試用期間を設けると発表、試用後に購入義務はなく過去に試用したことがあってもOK
Adobe製品の代替として評価されるデザインツール「Affinity」を開発するSerifが、Affinity Photo・Affinity Designer・Affinity Publisherの3本をまとめたクリエイティブスイート「Affinity V2ユニバーサルライセンス」を6カ月無料で試用できるようにすると発表しました。
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プロ向けのデザインツールとしては、AdobeのPhotoshop・Illustlator・InDesignがよく使われています。しかし、Adobeの製品は「Creative Cloud」によって管理されており、使うためには月額有料のサブスクリプションに登録しなければならず、買い切り型のライセンス販売は行われていません。一方で、AffinityはWindows版・Mac版・iPad版の永久ライセンスが買い切り型で販売されています。
また、Affinity Photo・Affinity Designer・Affinity Publisheの3種類がセットになった「Affinity V2ユニバーサルライセンス」は1つのラインセンスでWindows版・Mac版・iPad版のすべてを利用可能です。このAffinity V2ユニバーサルライセンスも買い切り型で販売されており、月額有料のサブスクリプションに登録する必要はありません。
Serifは2024年3月にオンラインデザインプラットフォームであるCanvaによって買収された際、「Affinityの永久ライセンス買い切り型というビジネスモデルを変えるつもりはない」と断言していました。
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そして、Affinity V2ユニバーサルライセンスに「6カ月の無料試用期間」が設けられることが、2024年7月8日に発表されました。Serifは「クリエイティブ ソフトウェアを切り替えるのは大変なことだと思いますので、切り替える前にAffinityをテストする十分な時間を設けたいと思います」と述べています。
Serifによれば、Affinity V2ユニバーサルライセンスを無料試用する上で支払い情報の詳細を入力する必要はなく、無料試用期間を終えてもアプリを購入する義務はないとのこと。さらにSerifは、すべての試用履歴をリセットしたため、以前に試用したことがある人でも再び無料試用が可能であることも明らかにしました。
Serifのアシュリー・ヒューソンCEOは「私たちは、特に多忙なプロフェッショナルにとって変更することは大きな一歩であることを理解しています。そのため、『何も支払わずにすべてを試してください』と言っています。トライアルを受けた人は、購入する義務は全くありません」とコメントしています。
Canvaのメラニー・パーキンスCEOはインタビューで、「デザインツール市場はAdobeのほぼ一強という状態になっており、誰にとってもいい結果をもたらすことはないと思われます。プロのデザイナーにとって、市場に別の選択肢があることは皆にとっても利益になると思います」と語りました。
なお、記事作成時点でSerifはAffinityの全ライセンスを50%オフにするキャンペーンを展開中。デスクトップ版のライセンスが税込5200円、iPad版のライセンスが税込1300円、そしてAffinity V2ユニバーサルライセンスが税込1万2200円で購入可能です。
07/09 11:23
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