Metaが「シャヒード(殉教者)」という言葉の禁止を一部解除すると発表

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イスラム教において「殉教者」の意味で使用される「シャヒード」という言葉について、Metaは「暴力的な言葉に関連する」として使用を事実上禁じていましたが、特に暴力的ではない文脈で言葉を使用した投稿も削除されてしまうという問題が発生していました。2024年7月2日、Metaが「シャヒード」に関する審議結果を公表し、特定の話題に関連していない限り、使用を許可すると判断したことを明かしました。
PAO on the treatment of the term “shaheed” (شهيد)
https://transparency.meta.com/en-gb/oversight/oversight-board-cases/shaheed-pao
Meta Accepts Key Oversight Board Recommendations to End Blanket Ban on “Shaheed”  | Oversight Board
https://www.oversightboard.com/news/meta-accepts-key-oversight-board-recommendations-to-end-blanket-ban-on-shaheed/
Metaは、「危険な組織および個人と見なされている存在に関連して『シャヒード』という言葉を使った投稿」を削除する措置を実施していました。
ただし、「シャヒード」は文脈によって複数の意味を持つ言葉であり、たとえ危険な存在に言及していたとしても、暴力を美化したり暴力に賛同したりする意味であるとは限らないそうです。報道や中立的な議論、暴力を非難するような投稿でさえも、「シャヒード」という言葉を使っただけで投稿が削除されるという事例が相次いだことから、アラビア語圏やイスラム教徒等のコミュニティから是正を求める声が上がっていました。

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監視委員会の審議を経て、Metaは2024年7月2日にポリシーを変更し、「他の違反コンテンツと組み合わされている場合、または委員会が指定した暴力に関する3つのシグナルと関連している場合を除き、『シャヒード』という言葉を全面的に許可する」と発表しました。
委員会が指定した3つのシグナルとは、「武装/武器の視覚的描写」「武装/武器の使用あるいは携帯を意図または提唱する声明」「Metaが別途指定する特定の出来事」を指しています。これらに関連して「シャヒード」という言葉が使われた場合、引き続き投稿が検閲される可能性があります。

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Metaは、テロリストやヘイトグループのような「暴力的な使命を宣言したり、暴力に従事している組織や個人」を指定し、プラットフォームからのアクセスを禁止しています。また、これらに関する賛美、実質的な支援、表現を含むコンテンツも制限しています。
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