幻のクラウドゲーミング専用Xbox「Keystone」のデザインがMicrosoftの特許文書から判明


Microsoftが「Keystone」というコードネームで開発していたクラウドゲーミング専用のXboxのデザインが、Windows関連ニュースサイトのWindows Centralが発見した特許文書から判明しました。ただし、このKeystoneはコストの問題で製品化に至らなかったとみられています。
D1009161 - D1009161
(PDFファイル)https://ppubs.uspto.gov/dirsearch-public/print/downloadPdf/D1009161
The Xbox that never was: Our first detailed look at the 'Keystone' cloud streaming console design | Windows Central
https://www.windowscentral.com/gaming/xbox/the-xbox-that-never-was-our-first-detailed-look-at-the-keystone-cloud-streaming-console-design
MicrosoftはクラウドストリーミングでXboxのゲームをプレイできるサービス「Xbox Cloud Gaming」を2021年から提供しています。これは、PCやApple端末のブラウザからゲームをプレイできるサービスで、月額有料のサブスクリプションに登録することで利用可能です。
Microsoftのクラウドゲームサービス「Xbox Cloud Gaming」がPC&Apple端末のブラウザから利用可能に - GIGAZINE


そして、このXbox Cloud Gamingをプレイできるクラウドゲーミング専用機をMicrosoftが開発中であることが2022年に報じられました。
Microsoftが2023年にクラウドゲーミング用のデバイスを発売するとの報道 - GIGAZINE


その後、記事作成時点に至るまでこのクラウドゲーミング専用機は発売されませんでした。今回発見された特許文書には、このクラウドゲーミング専用機であるKeystoneのデザインが掲載されています。
Keystoneは平置きで薄型の直方体となる形状で、本体右側面にはXboxコントローラーのペアリングボタンが配置されています。


背面にはHDMIポート、LANポート、電源ポート。また、底面には円形の「Hello from Seattle」プレートが配置されています。


この特許は、Keystoneについて初めて報じられた2022年6月に出願されたものでした。特許はあくまでもデザインのみで、どういったOSやファームウェアが搭載されていたのかは不明です。
Windows Centralによると、2023年4月にMicrosoft Gamingのフィル・スペンサーCEOが公開した写真の後ろに、このKeystoneと思われるマシンが映り込んでいたとのこと。


Microsoftは、このKeystoneを99ドル(約1万5900円)~129ドル(2万円)というかなりの低価格で提供しようと考えていたそうですが、この販売価格を実現できるほどにコストを抑えることができなかったため、結局発売には至らなかったとWindows Centralは報じています。

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